1395年に建てられた朝鮮王朝の法宮『景福宮』
堅固な姿のヘテ像が守る光化門が景福宮の正門である。
本来は夕方の6時に景福宮は門を閉じるが、真冬を除いて
夜間の特別観覧期間を設けている。2019年4月から10月までの一定の期間は夜9時30分又は10時まで市民らに景福宮の夜をプレゼントした。
景福宮に行く方法は二通りある。
光化門(5号線)で下車して歩いていく方法と、景福宮駅(3号線)を利用する方法である。
光化門駅2番出口を利用するときは、世宗大王像を通り過ぎて真っ直ぐ行くか、
景福宮駅では4番出口を出て真っ直ぐ景福宮の塀に沿って進む。
特に、景福宮駅で下車すると、ハングルで書かれた看板と光化門とはまた異なる低い建物が
色とりどりに並んでいて、入口から故宮の魅力を感じることができる。
景福宮に入ると時間旅行をしているような気分になる。
故宮の趣が視界に飛び込んでくる景福宮は、日差しが燦々と差し込む日中も素敵だが、
景福宮の夜はソウルでは想像しえない特別な印象を与える。
景福宮の夜間の特別観覧には<故宮コンサート>も用意されている。
国楽から扇の舞まで、日が暮れた宮廷で楽しむ公演は韓国の宮廷を初めて見る
外国人にも景福宮に慣れ親しんだ市民にも一味違った経験を与える。
景福宮の夜景のポイントは慶会楼である。
国宝第224号に指定された慶会楼は、池に位置する楼閣で、
宴会場として使われた場所であるだけに驚くべき美しさを誇る。
特に、夜に建物が水面に映る様子は、まるで一枚の優雅な絵画を見るようだ。
静けさの中で土道を歩く足音が響く慶会楼の周辺を歩くと、
朝鮮を守ってきた昔の時代の王たちは慶会楼を見てどんな想いにふけっただろうと想像し、
故宮でしか感じることのできない宗高な気持ちにもなる。
慶会楼の外でも壮大な威厳を感じられる勤政殿、ゆとりを感じさせられる康寧殿など
宮廷での観覧を終えて再び光化門に向かって歩くと、過去にタイムスリップしてきたような
まぶしい街のライトが私たちを出迎える。驚く速さで変化するソウルで時間が止まった時空間を
秘めた景福宮と慶会楼の美しさは、ソウルの夜景を楽しむ最高の方法である。
10/20(日)~11/6(水)午後7時~9時30分(入場締切:午後8時30分)
お問い合わせ:景福宮管理事務所(+82-2-3700-3900~3901)または
観覧人数:1日4,500枚
-一般人:3,400枚[ネット(オークションチケット)前売り3,400枚 / 前売り1人4枚まで]
-満65歳以上の高齢者:100枚[電話(オークションチケット)前売り50枚、現地販売50枚/前売り1人4枚まで]
-外国人 : 500枚(現地販売/前売り1人4枚まで)
-韓服着用者 : 500枚[ネット(オークションチケット)前売り/前売り1人2枚まで]
-満65歳以上の高齢者または外国人を除いて現地購入不可、ネット前売り必須
文/フリーランスライター リュ・ミンジョン